英文表記：Standard Dictionary of Chemical Terms
学術用語としての化学用語の標準となるものは、文部省、“学術用語集 化学編”です。この用語集は英語と日本語との対応が示されているだけで、その用語がどのような意味をもつかについては触れていません。その意味を簡潔に説明した解説書の必要性が痛感されたことから、“学術用語集 化学編”の収録用語のうち解説の必要な用語に、新しい用語・化学に関連の深い領域の用語などを追加して、標準化学用語辞典が刊行されました。
その後十数年を経て、新たな多くの術語が登場したこと、“学術用語集 化学編”は1986年に増訂2版が刊行されて以降、改訂の予定もないことから、本辞典が“学術用語集 化学編”の代わりとして用いられることを想定して、化学研究の発展に歩調を合わせる意味で、第2版（2005年刊行）が編集されました。
編集方針は、初版と総用語数を大きく変えないことを基本方針として、現代化学では使用頻度が高くないと目される用語を削除して、新しい用語、高校化学教科書で使われている用語などを追加しています。
